2021/05/25

【API】詳説 Google Classroom API(第2回:トップページの見方)

第1回では、ClassroomサービスとAPIのアクセス方法について紹介しました。今回は、Google Classroom APIトップページの見方を解説します。
なお、Google Classroom APIのページは全体に渡って日本語未対応なので、適宜ページを翻訳することもオススメです。

トップページ(HOME)にアクセスすると、Classroomの概要と説明動画が表示されます。


Google Classroom APIトップページ


トップページにはHome、「Guides:ガイド」、「Reference:リファレンス(参照)」、「Support:サポート」のタブがあり、それぞれアクセスできます。


またトップページの下部には、Google Classroom APIで出来ることがまとめられています。

ここから各ガイド、リファレンスにもアクセス可能

・Manage courses and aliases
新しいコースの作成や既存のコース内容を更新、コースにエイリアスを割り当てることができます。

・Manage course invitations
 教師や生徒宛にコースの招待状を作成し、送信できます。

・Manage teachers and students
 コースへの教師の割り当て、生徒の追加、コース名簿の作成、コースのリストを取得することなどが可能です。

・Manage coursework and submissions
 課題の作成、生徒の提出物を管理、コースにあるコンテンツの検索ができます。

・Subscribe to push notifications
 コース名簿に変更(教師や生徒の参加、除外)があった場合や、生徒から新しい提出物があった場合などの通知管理ができます。

・Add the Classroom share button
 教師や生徒がコンテンツを簡単に共有できる「クラスルームシェアボタン」をWebサイトに追加できます。

・Manage guardians
 保護者へのコースの招待状を送信することや、コースを閲覧可能な保護者のユーザー管理ができます。


リンク先のサンプルコードは全てGoogle Apps Scriptというわけではなく、例えば「Manage guardians:保護者の管理」はPythonのみサンプルコードが示されています。サンプルコードの紹介と見方については、「リファレンス:参照」の回で取り上げたいと思います。

次回は「Guides:ガイド」について取り上げます。

2021/05/17

【API】詳説 Google Classroom API(第1回:アクセス方法)

 Google Classroom APIを使用したGASの紹介、Google Classroom の利用方法についてはあらゆるWebサイトで取り上げられています。Classroom.jpではGoogle Classroom API に焦点を置き、それ自体を取り上げ、1つひとつ解説していきます。

・Classroom API(Classroomサービスとは)

Google Classroom APIのトップ画面


Classroomサービスは、GASでClassroomを操作するためのクラスと、そのメンバーを提供するサービスです。Classroomサービスを使用することで、コース*固有の情報を取得したり、コースに課題を設定することや、参加者(メンバー)の操作ができます。
Classroomサービスで提供されている主なオブジェクトは、次のとおりです。

オブジェクト説明
ClassroomClassroomサービスのトップレベルオブジェクト
coursesコースを操作する機能を提供する主なオブジェクト
courses.studentsコースに参加している生徒の情報を操作するオブジェクト
invitationsコースへの招待に関する招待状を操作するオブジェクト

*Classroomの1クラスを指します。たとえばコース固有の「クラスコード」など、Googleはコースを「クラス」と呼称することがありますが、本連載ではGASのクラスと峻別するために「コース」といいます。


・Google Classroom APIへのアクセス方法

Google Classroom APIの直リンクはこちらです。また、Googleの公式からアクセスする方法は2通りあります。(この他にもアクセスする方法をご存知の方がいらっしゃれば情報をお寄せください)

1. 「Classroom API の概要」からアクセスする

Classroomヘルプ > Classroomの拡張 > Classroom API の概要 にあるClassroom API からアクセスできます。

APIの概要


2.「Google APIs Explorer」からアクセスする

Google APIs Explorerの[Type to filter APIs]に「Google Classroom」と入力し、検索した結果からアクセスできます。


Explorerの画面

次回はGoogle Classroom APIのページ構造について解説したいと思います。

2021/05/16

【News】Google for Education トランスフォーメーションレポートの対象期間が開始しています

概要
Google for Education トランスフォーメーションレポート(以下、Xレポートといいます。)は、小学校から高校の Google for Education 導入・利用状況(各種サービスやプログラムを含む)を定量化できるように設計された無料のツールです。
学期別のレポートに利用傾向が経時的に表示されるため、学内の Google Workspace for Education と Chromebook の利用状況や、Google認定プログラムの進捗状況を簡単に把握できます。

Xレポートの特徴
Google for Education Xレポートは、管理者(職場のIT部門)がGoogle for Education製品(Google Workspace for EducationおよびChromebook)の使用状況だけでなく、Google for Educationプログラムへの参加状況も確認できるようにした、Googleの初めての試みです。 

Google for Educationは、製品から教育者向けの専門的な開発リソース、管理者向けのトレーニング、スクールリーダー向けのトランスフォーメーションに焦点を当てたリソースなど、小学校から高校までさまざまなリソースを提供しています。管理者にとって、すべての選択肢を理解し、(自分や同僚のために)適切なリソースを適切なタイミングで正確に把握することは、非常に困難なことです。
そこでXレポートは、管理者の使用状況やプログラムの参加状況に基づいて、最も関連性の高いGoogle for Educationのリソースを表示するように設計されています(それは、管理者がGoogle for Educationのチームメンバーと一緒に取り組んでいるかのようです)。 

また、Google Workspace for Educationドメイン内のユーザーが、Google Classroom、Docs、Drive、Slides、Sitesなどの製品を、コラボレーション、コミュニケーション、クリエイティビティ、クリティカルシンキング(4C)のためにどのように使用しているかについてもXレポートは報告します。

それでは実際に、Google for Education Xレポートの登録方法を解説します。

5月3日から5月21日までの期間
Step1
管理者がXレポートツールにログインし、サービスの対象期間(前後12週)、学校の生徒数や教職員数など設定します。また、Xレポートに関するアンケートに回答します。

Step2.
トランスフォーメーションに関するアンケートのリンクが作成されますので、組織内のリーダーと共有してください。組織内のリーダー向けに送るメールの文例もあります(英文)。

6月2日以降
Step.3
g.co/edutransformationreportでカスタムレポートにアクセスしてください。あなたの学校でトランスフォーメーションを深めるための目標設定や、学内の主要な担当者との情報共有にご活用ください。
*注意:Step1が完了していないと、Step3でXレポートが利用できません。


次回は、Xレポートの具体的な活用方法について取り上げたいと思います。

2021/05/10

【Event】Google Workspace for Education セミナー(公式)

 大学のDXについて、Googleが以下のイベント開催を予定しています。

5/14 Google Workspace for Education ご紹介セミナー https://cloudonair.withgoogle.com/events/workspace-for-edu-higheredu-jp

当日のアジェンダはGWSを導入して10年を迎える龍谷大学、沖縄の公立大である名桜大学の事例紹介があります。

2021/05/06

【Updates】Google Classroom今後のリリースについて

GWS管理者ヘルプから、今後のリリース予定を確認することができます。

Google Workspace の今後のリリース
https://support.google.com/a/table/7539891?hl=ja&ref_topic=6397987

この中でも特に「生徒情報システム(SIS)からのクラス名簿の読み込み」と「Classroom アプリとサードパーティ EdTech ツールとの統合」を実務的な側面で注目しています。
現状、Google Classroomは基幹システムとの連携を行っていません。したがって、基幹システムに登録している授業等をClassroomで展開しようと思っても、現状ではスプレッドシート等のデータに基づきGASで一括作成するしかありません。
こうしたスクリプト作成の労力をブレイクスルーする可能性が高い(さらに無償で提供)というのは、よりあらゆる環境でGoogle Classroomの使用が拡大していくと考えられます。